厚労省 食品照射で報告 「国で必要性異なる」

2010年7月19日

厚生労働省は6日、食品照射についての科学的知見等に関する調査結果について、原子力委員会に報告した。同委員会が06年10月の決定に基づいて、厚労省に対して食品安全行政の観点から調査、検討を行うよう要請していたもの。


調査結果では、食品健康影響評価に必要な科学的知見として、少なくとも照射食品中の放射線特異的分解生成物であるアルキルシクロブタノン類について、生成量、推定暴露量、毒性のデータが不足していると考えられるとしている。


今後の方針としては、(1)アルキルシクロブタノン類に関する科学的知見の情報収集を関係者に要請(2)国民との相互理解を一層進めるためのさらなる取組みを原子力委員会に要請――することを挙げた。