東京電力が保安院に 滞留水循環冷却で定期報告 累積処理量は7,230立方メートル達成

2011年7月7日

東京電力は6月29日、放射性滞留水処理システムの運転状況を原子力安全・保安院に報告した。17日に本格運転を開始したが、保安院では汚染水の貯蔵・処理状況、今後の見通しについて、週ごとの報告を求めており、今回が初めての報告。同システムは、タービン建屋等に滞留した放射線レベルの高い汚染水を処理し、原子炉への注水に利用するもので、28日までの累積処理量は、約7230立方メートルとなった。


設備は、滞留水を集中廃棄物建屋に移送、油分を分離し、放射線レベルの低減と塩分除去を行う各装置から主に構成されており、1日当たり1200トンの処理を目指しているが、2、3号機タービン建屋の汚染水が増加傾向にあることから、移送水の容量を段階的に上げてきた。