東芝 ショー社要請で買取り WH社株の87%を保有へ

2011年9月8日

東芝は6日、米国大手エンジニアリング会社ショー・グループの100%子会社であるニュークリア・エナジー・ホールディングスが保有するウェスチングハウス(WH)社の全持分(同社持株会社株式の20%)を取得する、と発表した。これによって東芝は、WH社の87%を保有することになる。なお、株式取得時期については、今後、所定の手続きを経て確定するため、現時点では未定としている。


東芝は06年10月にWH社を英国原子燃料会社(BNFL)から総額54億ドルで株式の77%を購入。現在は、東芝が67%、ショー社が20%、カザフスタンの国営原子力事業会社カザトムプロムが10%、IHIが3%を保有している。


最近の急激な円高で、ショー社の為替差損が増大したことなどで、同社が東芝に買い取りを要請(プットオプション行使)していた。東芝では長期的な事業戦略などを共有できる企業があれば、新たな出資パートナーを迎え入れる可能性もあり、すでに関心を寄せている企業もあるという。