エネ政策の選択に新手法 討論型世論調査 国政で初の試み

2012年7月20日

現在、政府が進めているエネルギー・環境の選択肢に関する国民的議論の一環として、国政レベルでは初の試みとみられる「討論型世論調査」が行われる。これは、一般人には十分な情報がない公共的政策課題に対して有力とされている調査手法の1つで、(1)電話世論調査に続いて、討論をさせた後、(2)討論前アンケート(3)討論後アンケートの合計3回の調査を実施し、熟慮された意見の推移を取りまとめるもの。

既に、7月上旬から、全国の成年男女3000人余りを対象とした無作為抽出による電話世論調査が進められつつあり、この回答者の中から、200〜300人が参加する「討論フォーラム」を8月4、5日に行い、討論の前後で実施するアンケート調査により、参加者の意見や態度の変化を分析する。「討論フォーラム」は、15人程度の小グループ討論と、専門家への質疑応答を行う全体会議をそれぞれ2回行うが、小グループ討論で司会に立つモデレーターには、参加者の自主的な意思決定を導き、結論を誘導せぬよう、専門的研修を施すこととしている。

<後略>

エネ政策の選択に新手法 討論型世論調査 国政で初の試み