自主的安全向上WG 「安全神話との決別」を提言 リスク管理の強化など 「全体最適の追求」も

2014年3月18日

原子力の事業者による自主的な安全性向上のあり方を検討する経済産業省のワーキンググループは14日、議論の取りまとめとなる提言文書を概ね了承した。「安全神話」との決別を第一に掲げ、13年7月より、安井至氏(製品評価技術基盤機構理事長)を座長とする有識者委員に加え、産業界からもオブザーバー参加も得て議論してきたもの。

提言では、福島第一原子力発電所事故の教訓を出発点として、(1)低頻度の事象を見逃さない網羅的なリスク評価の実施(2)深層防護の充実を通じた残余のリスクの低減(3)外部事象に着目した事故シークエンスおよびクリフエッジの特定とレジリエンスの向上(4)「リスクガバナンス枠組み」の構築・各原子力事業者の適切なリスクマネジメント(5)軽水炉安全研究の重点化とコーディネーター機能の強化――を幅広く実践していく必要があるとして、ロードマップを描いている。

<後略>