福島第一発電所の緊急作業従事者 疫学的研究を本格実施へ 厚労省報告まとめ まず約2000人対象に調査

2014年6月10日

厚生労働省は4日、福島第一原子力発電所の緊急作業従事者に対する疫学的研究のあり方について、専門家による検討を踏まえ報告書を取りまとめた。原子力事故対応に伴い、11年3月14日〜12月16日、緊急被ばく線量限度が100mSvから250mSvに引き上げられており、この間、174人が通常作業の5年間線量限度となる100mSvを超えたところ、報告書では、緊急作業従事者約2万人全員を対象集団とし、原則、対象者の生涯にわたり、過去の研究で放射線影響の可能性があるとされている固形がん、白血病など、可能な限り網羅し、心理的影響も含め、調査を行うものとしている。

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