JT−60SA 真空容器の組立て着々 2019年3月運開へ ITER補完の役割も

2014年6月10日

日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所は4日、超伝導トカマク型核融合実験装置「JT‐60SA」の真空容器組立状況を報道陣に公開した。

真空容器は、高純度のプラズマを作るための要となる部分で、高さ6.6mのD字状の真空容器セクター10片を溶接して中が空洞の外径約10mのドーナツ形に組み立てていく。1月に日本が製作した下部のポロイダル磁場コイルを据え付けており、5月から組立架台を設置して真空容器の組立に取りかかり、既に2片が据えつけられた。2015年7月までに残り7片を据えつけ、磁場コイルを装着した後に最後の1片を据えつけ閉じていく。運転開始は2019年3月をめざす。

<後略>

据え付けられた真空容器セクター(=左)と組立を待つ容器セクター(=右)

JT−60SA 真空容器の組立て着々 2019年3月運開へ ITER補完の役割も