リスク理解への工夫を SNWシンポ 空気で決まる政策警鐘

2014年8月6日

日本原子力学会シニアネットワーク連絡会(SNW)は2日、第15回シンポジウム「責任ある原子力総合政策を!――第4次エネルギー基本計画の具体化にむけて」を東京大学で開催し(=写真)、約250人が参加した。共催は、エネルギー問題に発言する会、エネルギー戦略研究会(EEE会議)。

基調講演では、澤昭裕・21世紀政策研究所研究主幹が、現在の原子力をめぐる状況はかつてなく厳しいとし、中長期的に原子力を維持するためには、(1)「原子力は日本の国力・国益・地域振興にとって『特別に』必要」との共通認識に基づいた政治(国・自治体)の意思(2)長期・安定的な資金の確保を可能とする確実なファイナンス(3)現場でイノベーションを継続的・積極的に導入できるような技術の新陳代謝を促進する制度デザイン――を必要条件として挙げた。

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