福島第一、増設多核種除去設備3系統がホット試験へ

2014年10月1日

資源エネルギー庁は9月25日、福島第一原子力発電所廃止措置の進捗状況を発表した。

増設多核種除去設備のホット試験については、9月17日にA系統が開始したところだが、10月上旬までにA〜C全系統で試験入りし、本格運転を目指すこととしており、さらに、7月より機器据付工事が実施中の高性能多核種除去設備も10月中旬よりホット試験を開始する予定となっている。

機器点検のため作業が中断となっていた4号機使用済み燃料プールからの燃料取り出しは、9月4日より再開され、24日時点、82%の取り出しが完了している。また、8月29日に、がれき撤去作業中、燃料交換機操作卓の落下が発生した3号機使用済み燃料プールでは、9月18日時点、放射性物質濃度、水位、モニタリングポストの継続監視で、有意な変動は確認されていない状況だ。