2020年3月3日
キミは『ラドラボ』を覚えているか?
『ラドラボ』とは、全国のこどもたちに放射線のことをわかりやすく教える活動をされている角山雄一助教(京都大学放射性同位元素総合センター)のアイデアを元に、ゲームとしての面白さも追求しながら2015 年に商品化された2人対戦用のカードゲームだ。親子や友達同士で楽しく遊ぶうちに、放射線について考える上で基礎となる知識「放射線の種類と遮蔽物の関係」について学ぶことができる。
原子力産業新聞でも2015年11月26日に、英語版のAtoms in Japan でも2015年11月30日に取り上げているので、耳にした、目にしたことのある読者諸兄も多いことだろう。
では実際に『ラドラボ』で遊んだことはあるだろうか? 恥ずかしながら告白するが、原子力産業新聞で記事にしておきながら、編集部の人間は誰も遊んだことがなかったのだ!
そうこうしているうちに『ラドラボ』は絶版となってしまった。遊びたければ『ラドラボ』リニューアル再販に向けたクラウドファンディングを支援してあげてほしい。
今さら童心に帰れないオトナたちに成り代わり、まずは編集部が、角山助教におねだりして取り寄せた『ラドラボ』で遊んでみたゾ。
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デッキにカードを並べ、ジャンケンをする。
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先攻が、赤から1枚、青から2枚取る。赤が攻撃カードである「ラッドカード」、青が防御系の「ブロックカード」。
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後攻も同じく取る。
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ちなみに双方の手前に並べられた緑のカードが、ライフポイントを示す細胞ならぬ「サイボール」。スタート時は5枚ずつON状態になっている。
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いよいよスタート。マイターンでは「赤/青どちらかのカードを2枚まで取る」あるいは「カードを出す」ことが出来る。右の子は早速、攻撃系を2枚取った。女子らしく攻める気満々だ。
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左の子は防御系を2枚取った。手堅い。このように自分の持ち札としては5枚まで持てる。
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右の子が攻撃開始!しかもアルファ線ならぬ「アルファス」だ!このアルファスは「突破1」なので、「ブロック1」以上のカードで防御可能だ。
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左の子は、紙であっさりとブロック
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右の子は防御系のカードを1枚取った(前述の通り5枚までしか持てないため)
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左の子も防御を1枚。
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右の子「アルファスです」
突破1のアルファ線、ふたたび! -
左の子は、紙であっさりとブロック
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サラりと「アルファス」を出す右の子。絶句する左の子。
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実はアルファ線、突破は1なのだが、パワーが3なのだ。
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ピンチに陥った左の子は「サイバイン」を!
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2倍なので、ちょこっとだけ回復した。
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勝機を見た右の子は、追撃の手を休めずに、「アルファス」投入!
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ああ無情。右の子の勝ち。