地球温暖化対策における原子力発電の役割(服部拓也・原産協会理事長のコメント)

2009年6月12日

一般社団法人 日本原子力産業協会
理事長 服部 拓也

地球温暖化対策における原子力発電の役割


平成21年6月11日
社団法人 日本原子力産業協会
理事長 服部 拓也


 麻生首相は10日、2020年までの日本の温室効果ガス削減目標(中期目標)について「05年比15%減」(90年比8%減)とする方針の中で、「原子力の開発や普及に全力を挙げていく」と表明された。


 この中期目標および目指すべき低炭素社会の実現に向けては、再生可能エネルギーの大量導入とともに、ベースロード電源としての原子力発電が必要不可欠である。


 原子力発電がこの重要な役割を果たすためには、国民の理解、特に発電所立地地域の皆様のご理解を得た上で、既設原子炉の有効活用と現在計画している新規原子力発電所の建設を着実に進めることが重要である。


 しかしながら、我が国の原子力発電は、その潜在能力を十分に発揮しているとは言えない状況にある。原子力産業界は、原子力発電が地球温暖化対策で期待される役割を確実に果たすことが出来るよう、総力を結集し、直面する課題解決に取り組んでいく所存である。


以上