リサイクル燃料備蓄センターの事業開始について

一般社団法人 日本原子力産業協会
理事長 増井 秀企

11月6日、リサイクル燃料貯蔵株式会社が原子力規制委員会から使用前確認証を受領し、国内初の中間貯蔵施設である「リサイクル燃料備蓄センター」の事業が開始された。

当該施設は事前の調査を経て2003年にむつ市が誘致を表明し2010年に着工、2013年に貯蔵建屋が完成したものの、2014年から新規制基準に基づく安全審査が行われ、今般全ての確認を終えて事業開始に至ったものである。事業にご理解ご協力いただいたむつ市、青森県をはじめとする地元の皆様と、安全な操業に向けた関係者の努力に感謝と敬意を表したい。

我が国は、資源の有効利用、高レベル放射性廃棄物の減容化・有害度低減等の観点から、原子燃料サイクルの推進を基本的方針としている。中間貯蔵は使用済燃料の貯蔵能力を拡大し、原子燃料サイクル全体に柔軟性を持たせ、中長期的なエネルギー安全保障に寄与する重要な事業である。

リサイクル燃料貯蔵株式会社には引き続き安全を最優先に、事業の透明性を高めつつ地域の皆様の信頼に根差した事業運営に取組んでいただきたい。当協会としては、国民理解促進、人材確保・育成、国際協力事業を通じて、原子燃料サイクルの一層の推進に一層貢献していく所存である。

<参考>

リサイクル燃料備蓄センターの事業開始について:リサイクル燃料貯蔵(株)https://www.rfsco.co.jp/ssl/disclosure/koukaisiryou/osirase/press%E2%91%A1/kaisi01.pdf

使用済燃料貯蔵対策の取組強化について(「使用済燃料対策推進計画」):電気事業連合会
https://www.fepc.or.jp/about_us/pr/oshirase/__icsFiles/afieldfile/2024/01/19/press_20240119-2_1.pdf

使用済燃料対策に関するアクションプラン:最終処分関係閣僚会議
https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/shiyozumi_nenryo/pdf/001_01_00.pdf

以上

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