島根原子力発電所2号機の再稼働について

一般社団法人 日本原子力産業協会
理事長 増井 秀企

12月23日、中国電力島根原子力発電所2号機が発電機並列(再稼働)を迎えた。1月10日には約13年ぶりに営業運転が再開される見通しだ。中国地方唯一の原子力発電所として、電力供給構造の強じん化、電気料金の安定化、CO2削減に大きく貢献することが期待される。さらに、東北電力女川原子力発電所2号機に続く2基目のBWR(沸騰水型原子炉)の再稼働となり、BWRの運転・保守に関連するサプライチェーンの維持・強化や人材育成においても再稼働の意義は大きい。

島根原子力発電所2号機では、7年半あまりをかけて新規制基準適合性審査が行われた後、安全対策工事を行い、その間に様々な訓練を実施するなどして発電所の安全性を高めてきた。ここに至るまでの関係者の努力に改めて敬意を表するとともに、地元の皆さまのご理解・ご支援に感謝の意を表したい。

今後も、営業運転再開に向けて数々の検査、安全性確認のため現場では緊張が続くと思われるが、引き続き安全を最優先に作業を進めていただきたい。こうした安全・安定運転実績の積み重ねが、地元をはじめ国民の皆さまの原子力への信頼を深めていただくためにとても大切であると考える。当協会としても、国民理解促進、人材育成・確保、国際協力事業を通じて、原子力の最大限活用に一層貢献していく所存である。

以 上

<参考>

「島根原子力発電所2号機  第17回定期事業者検査の状況」

https://www.energia.co.jp/atom/teiken_2_17/index.html

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