第17回 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 原子力科学技術委員会 原子力研究開発・基盤・人材作業部会における和田委員発言内容

2023年12月7日

一般社団法人日本原子力産業協会

2023年12月7日開催の第17回原子力研究開発・基盤・人材作業部会において、当協会和田総括課長より委員として以下の発言を行いました。

今後の原子力科学技術に関する政策の方向性について、5つの検討課題の中に「人材基盤の強化」が挙げられていますが、わが国の原子力科学技術の維持・強化にとって大変重要な課題であると思います。

原産協会では毎年会員企業を対象に『原子力産業動向調査』を行っていますが、今年のアンケートでは「原子力人材の採用・配置を拡大する」とした企業が21%ありました。一方、原子力産業の課題として「人材確保・育成」を挙げた企業は25%で、前年比で6%増となっており、大きな課題となっています。

そのような中で、要望を二点申し上げます。

まず一点目ですが、若者に原子力の分野に入ってきてもらうには、大学進学や就職を考える時にエネルギー分野に関心を持ってもらうことが大切だと思います。

原産協会でも、全国各地の大学や高専に講師を派遣して、エネルギー問題を自分事として捉えてもらうために出前講座を行っています。

今回の政策のスコープに入らないかもしれませんが、文科省として、教育におけるエネルギー問題の取り上げ方を強化していただければと思います。

二点目ですが、若者を原子力科学技術の分野にひきつけるためには、新たな可能性を示すことが効果的ではないかと思います。

今年4月に開催した原産年次大会では、JAXAの深宇宙探査など、原子力の新たな可能性を示したプレゼンは学生に大変好評でした。

文科省が行われている色々な研究開発プログラムについて、将来世代にわかりやすく、知的興味を刺激するような広報も行っていただければと思います。 

以上

<参考>
原子力科学技術委員会 原子力研究開発・基盤・人材作業部会(第17回)(文部科学省)

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