第18回 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 原子力科学技術委員会 原子力研究開発・基盤・人材作業部会における和田委員発言内容
一般社団法人日本原子力産業協会
2024年2月9日開催の第18回原子力研究開発・基盤・人材作業部会において、当協会和田総括課長より委員として以下の発言を行いました。
原子力科学技術に関する政策の方向性の柱の一つとして挙げられております「人材基盤の強化」が大変重要だと考えております。
資料1の27ページでは人材育成機能の強化が挙げられていますが、人材基盤の強化には、まず人材を確保することが必要になります。
原産協会では、就職活動を行う学生を対象とした、「原子力産業セミナー」という合同企業説明会を毎年開催しておりますが、ここ数年、企業の採用意欲の高まりから参加企業は増えていますが、参加学生数は2011年に大きく減少して以降、ほぼ横ばいで回復していません。
原子力を目指す人材の不足は、今後国内外で原子力の最大限の活用が図られるにあたり大きな懸念となると予想されますので、ぜひ政策の方向性の検討には、「人材確保」の観点も入れていただければと思います。
また、企業の採用担当者からは、特に理系人材の確保は競争が厳しいと聞いています。
理系人材を増やすという観点では、初等中等教育の段階で、STEM分野に興味を持ってもらうことが重要だと思います。
STEM教育に積極的に取り組んでいる諸外国などをベンチマークいただき、初等中等教育段階においてもSTEM分野に関心を持っていただくような施策を強化していただければと思います。
以上
<参考>
原子力科学技術委員会 原子力研究開発・基盤・人材作業部会(第18回)(文部科学省)
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