第20回 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 原子力科学技術委員会 原子力研究開発・基盤・人材作業部会における和田委員発言内容
一般社団法人日本原子力産業協会
2024年4月18日開催の第20回原子力研究開発・基盤・人材作業部会において、当協会和田部長より委員として以下の発言を行いました。
一点目は、人材育成についてです。
新試験研究炉の利用分野は、物理系や材料系、生物系、医療系等の多様な分野が想定されますので、原子力・放射線の専門分野に限らず、関係する分野の人材の裾野が広がることを期待します。
試験研究炉の新規建設は、現状では大変貴重なプロジェクトだと思いますので、広がりのあるプロジェクトを目指して、幅広い人材の確保・育成につなげていただきたいと思います。
二点目は、医療用RI製造についてです。
医療用RIについては、国内での製造が大いに期待されている事業であると思います。
また、医療分野の利用というのは、国民にとって最も分かりやすいメリットの一つでもあり、原子力や放射線の理解にも役立つものと考えられます。
実際、新試験研究炉で医療用RIを製造するのは先の話になるかと思いますが、ぜひ引き続き検討をお願いしたいと思います。
三点目は、地域経済への貢献についてです。
新試験研究炉を企業が幅広く利用すること、すなわち、本日のご報告にありましたような 産業利用のニーズに結びつけることは、事業の価値をさらに高めるものであると思います。
新試験研究炉が、RI製造や中性子の産業利用の拠点となれば、新たな企業が地域に進出する可能性も高いと思われます。
このような、「地域経済の持続的発展への貢献」といった要素も、今後の検討の中で考慮していただければと思います。
以上
<参考>
原子力科学技術委員会 原子力研究開発・基盤・人材作業部会(第20回)(文部科学省)
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