第26回 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 原子力科学技術委員会 核不拡散・核セキュリティ作業部会における上田委員発言内容

2024年6月13日

一般社団法人日本原子力産業協会

(1)核不拡散・核セキュリティに関する最近の取組等について

 今回のICONSでは、コンセントによる閣僚宣言が発出されなかったことは残念ですが、共同議長声明にのっとり、最高水準の核セキュリティの確保に向けた一層の取組みが展開されるよう、文科省様におかれましては、関係省庁とも連携の上、IAEA活動への協力やISCNを通じた教育・人材育成への支援など引き続きお願いしたいと思います。

 もんじゅサイトに設置する予定の新試験研究炉については、現在詳細設計段階にあると承知しています。核拡散抵抗性の向上は、日本の責任ある原子力平和利用にも通じるものであり、国民の原子力理解の一助になるものと思いますので、新試験研究炉の特長として、広報いただければと思います。一方で、核拡散抵抗性を設計段階に反映する機会の特定作業は、早めに実施いただき、建設スケジュールの大幅な遅延につながらないようお願いしたいと思います。

(2)JAEA/ISCN における今後の取組等について

 ISCNのINSENへの加盟により、一層の国際貢献に期待したいと思います。加盟後の活動予定の中で、INSENの年次会合を2025年8月頃に日本で開催提案とありますが、核セキュリティ関係者による被爆地訪問などは大変意味のあることですので、実現に向けご尽力いただければと思います。

 核物質防護実習フィールドがリニューアルし、ISCN実習フィールドとして生まれ変わったことで、一層の人材育成などへの貢献を期待します。原産協会がオンラインで発信している6月6日付の原子力産業新聞で、そのリニューアルについて紹介させていただきました。

以上

<参考>

原子力科学技術委員会 核不拡散・核セキュリティ作業部会(第26回)(文部科学省)

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