清水建設、除去土壌等輸送管理システムで安全・確実な輸送管理実現
清水建設と環境マネジメントサービス会社のエジソンは7月10日、福島県内の除染作業で発生した除去土壌等のトレーサビリティや輸送車両の運行状況を総合的に管理できる「シミズFITシステム」を構築し、環境省が発注し清水建設などの共同事業体が実施した除去土壌等のパイロット輸送に適用したことを発表した。清水建設の既存のシステムに放射能汚染物質向けの管理項目を追加した同システムの監視下で、福島県内5市町村の仮置場から大熊町の中間貯蔵施設予定地内保管場へ約5千立方メートルの除去土壌等を輸送し、安全で確実な輸送管理とデータ処理業務の省力化を実現したとしている。同システムは、除去土壌の入った大型土のう袋の全数および輸送車両のGPS運行の管理機能を有し、仮置場からの搬出から、車両輸送、中間貯蔵施設での荷下ろしおよび保管に至るまでトレーサビリティ情報を統合データベース上で一括管理できる。また、電波状況が悪い地域でもGPSによる運行管理機能を維持できる不感エリア対応機能や、保管場での大型土のう袋の定置状況を袋単位で把握できる定置保管管理機能を付加することも可能。さらに、作業現場での管理情報の入力作業に操作性の高いハンディターミナル端末を導入したことで入力ミス等による現場作業の手戻りがなくなり、従来手法と比べ約40%の作業効率向上を実現した。
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