原子力機構、廃炉研究の中核となる「国際共同研究棟」を富岡町に
日本原子力研究開発機構は8月28日、福島第一原子力発電所の安全な廃止措置を推進するため、4月に設置した「廃炉国際共同研究センター」の中核となる「国際共同研究棟」を、富岡町に立地することとし、同町との協議を開始すると発表した。
「廃炉国際共同研究センター」は、文部科学省が2014年に公表した廃止措置研究開発の加速プランの実現に向け、既に整備が進められている遠隔操作技術開発施設(楢葉町)、放射性物質分析・研究施設(大熊町)に加え、(1)国際共同研究拠点機能、(2)研究支援機能、(3)人材育成機能、(4)情報発信機能――を有する研究開発・拠点として、4月に東海村に開所した。その研究活動の中核的拠点となる「国際共同研究棟」は、多様な分野の基盤的な研究開発に際し、国内外の大学、研究機関、企業などからの英知を結集する場となるもので、2017年3月のしゅん工が計画されている。本研究棟の開所後、「廃炉国際共同研究センター」も福島に移設される。
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