ロシア:ロストフ4号機の原子炉容器をサイトに輸送
ロシアの原子力総合企業ロスアトム社の5月29日付け発表によると、黒海北部ボルゴドンスク地方のロストフ原子力発電所サイトに向けて、4号機用の原子炉容器がサンクトペテルブルクにあるOMZ社のイジョーラ工場から出荷された。同発電所サイトでは昨年12月にロシアで30基目となる3号機が初めて、ロシアの送電網である統一エネルギー・システム(UES)に組み入れられており、4号機も2017年の運転開始を目標に建設工事が進展中となっている。
ロストフ発電所では100万kW級のロシア型PWR(VVER)を4基建設することになっており、1、2号機はすでに2001年と2010年に運転を開始した。4号機については2010年6月に最初のコンクリート打設を実施。重さ320トンの原子炉容器は5月26日、サンクトペテルブルクの中心部を流れるネバ川の貨物用桟橋で船に載せられており、6月20日までに発電所サイトに到着する予定である。