英国:NuGen社の新CEOにT.サムソン氏
東芝が筆頭株主となっている英国のNuGen社は6月1日、アラブ首長国連邦(UAE)の首長国原子力会社(ENEC)で最高執行責任者(COO)を務めるT.サムソン氏(=写真)が同社の新しい最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。
巨大インフラ開発のスペシャリストとして知られるサムソン氏は、ENECのCOOとしてUAE初の原子力発電所となるバラカ発電所建設計画を牽引。今後は、カンブリア州西部のセラフィールドで3基・340万kW分のウェスチングハウス(WH)社製AP1000を2024年の初号機完成を目標に建設するというムーアサイド計画の陣頭指揮にあたる。
サムソン氏は1990年に英国エジンバラのネピア大学でエネルギー工学の学士号取得後、設計エンジニアとしてマンチェスターのGECアルストム社に勤務。電気事業関係のプロジェクト開発や電力会社の経営管理では20年以上の経験があり、その多くは丸紅在籍時代に米国、欧州、カリブ海沿岸諸国、およびUAEのアブダビ首長国で培われた。