中国:陽江2が営業運転開始条件達成、24基目の商業炉に

2015年6月15日

陽江原子力発電所2号機(右)©CGN

    陽江原子力発電所2号機(右)©CGN

 中国広核集団有限公司(CGN)は6月8日、広東省の陽江原子力発電所2号機が5日付けで営業運転開始条件をすべて達成したと発表した。168時間の試運転など完了したもので、中国で24基目の商業炉となる計算。正式認定には今後、事業許可取得やその他一連の手続きが必要となる。

 陽江発電所サイトでは100万kW級PWRが6基建設される予定で、1号機~4号機まではフランスの技術を元にCGNが開発したCPR1000設計を採用。5、6号機は第3世代の安全技術特性を有すると言われるACPR1000として建設中である。1号機は2014年3月に営業運転を開始。2号機は今年3月10日に初併入を済ませている。

 陽江2号機の運転開始により、中国の商業炉24基のうちCGNが所有する原子力発電設備は12基、約1,270万kWに到達する。このほかに陽江3~6号機、紅沿河3~5号機、寧徳3、4号機、台山1、2号機の11基、約1,330万kWが建設中で、一部を出資している広西省の防城港原子力発電所1、2号機を加えれば、CGNの建設中原子炉は13基、約1,500万kWになるとしている。なお、建設中原子炉のうち、寧徳3号機は今年3月21日、紅沿河3号機は同月23日に送電を開始。営業運転を目指して試運転を継続中である。