中国:25基目の寧徳3号機が営業運転開始条件達成
中国広核集団有限公司(CGN)は6月10日、福建省の寧徳原子力発電所で3号機がすべての試運転業務を完了し、営業運転開始条件を達成したと発表した。わずか5日前の6月5日には、広東省の陽江原子力発電所2号機が同様に168時間の連続試運転を含む営業運転開始条件をクリアしており、事業許可取得などの通常手続きが完了し次第、これらは正式に中国で24、25基目の商業炉となる。寧徳3号機の運転開始により、中国の原子力発電設備は2,300万kW台に到達する。寧徳発電所では陽江発電所と同じく、フランスの技術をベースにCGNが開発した100万kW級PWRのCPR1000設計を1~4号機に採用して着工。最終的に6基、約600万kWを建設することになっており、計画中の寧徳5、6号機も、陽江5、6号機と同様に第3世代設計のACPR1000を採用予定である。2013年と2014年に寧徳1、2号機がそれぞれ営業運転を開始したのに続き、3号機は3月21日に初併入し試運転を行っていた。
中国では建設中原子炉のうち、紅沿河3号機も3月23日に初併入していることから、ほどなく中国26基目の発電炉として営業運転開始条件を達成すると予想されている。