アレバ社:米国の2企業による使用済み燃料貯蔵キャニスター製造事業に参加

2015年6月23日

©アレバ社

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 仏アレバ社の米国法人は6月18日、米国のファーストエナジー社とカスタム・ニュークリア・ファブリケーション(CNF)社がペンシルベニア州で開始する高性能使用済み燃料貯蔵キャニスターの製造事業に同社が加わることになったと発表した。同州西部のキャノンズバークで州政府高官を交えて行われた製造・メンテナンス施設の開所式にはアレバ社の幹部も参加(=写真)。ファーストエナジー社の新しい機械・メンテナンス工場に隣接する約18,580平方メートル以上の敷地で、キャニスター製造企業であるCNF社がアレバ社らとの契約の下、年間最大50台のキャニスターを生産する計画である。
 
 アレバ社は米国で、電動式の熱除去システムが不要なステンレス製・使用済み燃料乾式貯蔵キャニスター、およびこれを封入するコンクリート製オーバーパックを製造した実績を保有。ファーストエナジー社とCNF社の熟練した労働力を得て、同社が米国で高品質のキャニスターを継続的に製造する盤石な基盤が築かれたと評価している。

 米国では原子力発電所の使用済み燃料処分について、地元の合意ベースで最終深地層処分場の立地を進めつつ、複数の集中中間貯蔵施設を建設する方針である。ユッカマウンテンでの深地層処分場計画が打ち切られた後、これを代替する計画が進展していない一方、中間貯蔵施設については民間の建設計画がいくつか浮上。4月にニューメキシコ州で2つの郡がホルテック社の施設建設に協力する覚書を結んだほか、5月には廃棄物処分事業者のウェイスト・コントロール・スペシャリスツ(WCS)社がテキサス州に施設を建設するため、アレバ社を専属一次請負業者に選定している。