米エネ省:ボーグル増設計画への融資保証で残る1社への18億ドル付与を決定
米エネルギー省(DOE)は6月24日、ジョージア州ボーグル原子力発電所で進展中の3、4号機(各110万kWのウェスチングハウス社製AP1000)増設計画について、これに参加しているジョージア電力公社(MEAG)への政府融資保証枠18億ドルの付与が決定したと発表した。同計画では総額83億3,000万ドルの融資保証適用が2010年2月に承認されたものの、参加企業が出資比率に応じて負担する信用保証料などの財務条件がネックとなり、昨年2月にようやく、45.7%と30%をそれぞれ出資するジョージア・パワー社とオーグルソープ社分の65億ドルの保証枠付与が正式決定。DOEは残るMEAGとの交渉を続けていた。
現地の報道によると、同計画に22.7%出資するMEAGの場合、建設資金の調達や完成炉からの送電などで3つの特別目的事業体を子会社として設立するよう求められたことが融資保証枠の付与が遅れる原因になった。融資保証適用に際し、DOEは対象計画における資産の抵当権を要求していることから、MEAGは創設した3社に同プロジェクトの所有権を移転するなど、資産の再構築を行ったと伝えられている。