米国:サマー3号機の建設で原子炉キャビティの据え付け完了
米国のサウスカロライナ・エレクトリック&ガス(SCE&G)社は7月7日、V.Cサマー原子力発電所で建設中の3号機で原子炉キャビティとなるCA04モジュールの設置が完了したと発表した(=写真)。作業が行われたのは6月29日で、その1日前には原子炉容器も大西洋に面したチャールストン港から大型貨物用の特別鉄道車両で現地に到着した。サマー2、3号機増設計画はジョージア州のボーグル3、4号機増設計画と並んで、米国で30余年ぶりとなる新設計画で、2013年3月と11月に両サイトそれぞれの1基目と2基目が着工。どちらもウェスチングハウス社製・出力110万kWのAP1000を採用しており、ほぼ同じペースで建設工事が進展している。現在のスケジュールでは両サイトともに2019年に1基目、翌2020年に2基目が完成するとみられている。原子炉容器を格納するCA04モジュールは高さ約8m、幅が約6mあり、その大きさゆえに完全に組み立ててしまった後では輸送できない。そのため、5つのサブ・モジュールをフロリダ州レイクランドの施設で製造した後、サウスカロライナ州の建設サイトにある12階建てのモジュール組立建屋(MAB)内で最終組み立てを実施。世界最大級のクレーンで吊り上げて、格納容器の下鏡部に据え付けたとしている。