米オバマ大統領がJ.ロバーソン氏を原子力規制委員に指名
米国のB.オバマ大統領は7月15日、原子力規制委員会(NRC)の委員としてエネルギー省(DOE)国防原子力施設安全委員会(DNFSB)のジェシー・ロバーソン副委員長(=写真)を指名した。上院の承認により就任が決まれば、今年1月にA.マクファーレン前委員長が退任後、4名体制だったNRCで委員5名が揃うことになる。米国南部、アラバマ州出身のロバーソン氏はテネシー大学で理学士号を取得。低レベル放射性廃棄物管理や環境復旧、原子炉の運転、およびプロジェクト管理といった原子力エンジニアリング分野で30年以上の経験がある。DOE関係では1989年から2000年までサバンナリバーとロッキーフラッツのサイトで環境除染や放射性廃棄物、保障措置とセキュリティ、原子炉と核兵器に関する技術マネージャーを務めた後、2001年から2004年まで環境管理担当次官補に就任。民間では1987年から1989年までジョージア・パワー社でシステム・エンジニアリングのスペシャリストとして電気機械プラントのシステム・機器の試験や改造、性能信頼性向上に携わったほか、2004年から2006年まで米国最大の原子力発電事業者であるエクセロン社で原子力規制プログラム責任者、2006年から2007年まで核施設の除染・解体企業のCH2M Hill社の原子力サービス部門担当社長を歴任した。DNFSB関連では、2000年から2001年までクリントン大統領(当時)の指名を受けてメンバーになったほか、2010年からオバマ大統領の指名により副委員長に就任していた。