中国:27基目の商業炉となる福清2が初臨界達成

2015年7月27日

福清2号機の初臨界を祝う発電所スタッフ達©CNNC

福清2号機の初臨界を祝う発電所スタッフ達©CNNC

 中国核工業集団公司(CNNC)は7月23日、福建省の福清原子力発電所サイトで2号機(PWR、108.7万kW)が22日の午後2時頃に初臨界を達成したと発表した。2009年に本格着工した後、今年5月に157体の燃料集合体を初めて装荷していたもので、今後様々な試験を経て年内にも中国27基目の商業炉として営業運転を開始する見通しになっている。

 同炉は、昨年11月に営業運転を開始した1号機と同様、第2世代改良型の100万kW級PWR。フランスのPWR技術を基にした設計で国産化率は75%に達している。同サイトでは全部で6基、約600万kWが建設予定となっており、2010年12月と2012年11月にそれぞれ着工した3、4号機の国産化率は80%に改善されるという。今年5月に着工した5号機は、計画中の6号機とともに、中国の独自開発第3世代設計と位置付けられる出力115万kWのPWR「華龍一号」になる予定である。

 プロジェクト会社の福建福清核電有限公司は2006年に設立。CNNCと華電福建発電有限公司、福建省投資開発集団有限責任公司がそれぞれ、51%、39%、10%出資している。