中国:福建省の福清2号機が初併入、年末までに営業運転へ
中国核工業集団公司(CNNC)は8月6日、福建省沿岸部にある福清原子力発電所で2号機(100万kW級PWR)を初めて送電網に接続したと発表した。同炉の建設では2009年9月に原子炉系統基盤部へのコンクリート打設が行われた後、今年の7月22日に初臨界を達成。今後は一次系や二次系を含めた機器全体の性能に関する総合試験や負荷試験などを行った上で、年末までに営業運転を開始するとみられている。同発電所サイトでは100万kW級原子炉6基の建設が計画されており、1号機はすでに昨年11月に営業運転を開始した。昨年夏に機器の設置作業がピークを迎えた3号機は、今秋にも燃料の初装荷を予定しているほか、4号機では現在、機器の据え付けが行われている模様。これら4基はすべて、第2世代改良型のPWRとなる一方、5、6号機ではCNNCと中国広核集団有限公司(CGN)の第3世代設計を融合して開発した「華龍一号」の採用が決定しており、5号機については今年5月に実証炉計画として本格着工済みとなっている。