米国:ボーグル3号機建設で最重量構造物の吊り上げ・設置が完了

2015年8月11日

©ジョージア・パワー社

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 米ジョージア州でボーグル原子力発電所3、4号機(各110万kWのウェスチングハウス社製AP1000)を増設しているジョージア・パワー社は8月10日、 同プロジェクト中で最も重い構造物(CA01モジュール)の吊り上げと格納容器内への設置作業が3号機で完了したと発表した。

 CA01モジュールは蒸気発生器(SG)や加圧器などを格納する構造物で、2台目のSGはすでに今年6月に韓国から到着済み。現地の報道では同モジュールの溶接・製造には予定より時間がかかったと伝えられており、当初の日程では4月に設置予定だったという。その設置が終わったことにより、米国で30数年ぶりの新設計画も大きな山場をクリアしたことになる。
 
 発表によると、スチール製のCA01モジュールは高さと幅がそれぞれ約21mと約24mで、重量は1,140トンに到達。サイト内の組立建屋(MAB)で組み上げられた後、8日に高さ約170mという世界最大級のデリック・クレーンを使って据え付けた。この他、同サイトで最近完了した大きな作業としては、3号機で高さ約29mの遮へい建屋の西側、および補助建屋の基盤部にコンクリートを打設したほか、6月に4号機の原子炉キャビティを設置した。また、3、4号機をジョージア州の電力グリッドに接続する準備として送電設備の改良とサイト内での設置を終えたとしている。