仏:アレバ社フィルター付きベント設備を浜岡に納品 日本向け14番目
アレバ社は8月17日、中部電力浜岡原子力発電所4号機向けのベントシステムの納入が完了したことを発表した。
同ベントシステムは、重大事故による原子炉の圧力上昇が発生した際に、格納容器の保全を維持するために排気を行う設備である。福島第一原子力発電所事故の教訓から2013年に制定された新規制基準により、原子力発電所にはフィルター付きベントシステムの設置が義務づけられた。
アレバ社の発表によると、同社のベント装置は、世界中の規制当局の殆どの必要条件を満たしており、日本の原子力規制委員会による最新の評価においても同ベント装置が基準に適合することを期待するとしている。同システムには、東芝のフィルターベッセル技術も導入されている。
アレバ社原子炉・事業部門上級副社長のサママ氏は、「アレバ社は、原子力発電所の安全性向上のため、中部電力を支援することができ、誇りに思っている。日本のフィルター付きベント契約としては、PWRとBWR両方合わせて14番目になる。今後さらに同技術におけるリーダーとしての地位を固めていきたい」と語っている。