中国:26基目の商業炉となる紅沿河3号機が営業運転条件達成
中国広核集団有限公司(CGN)は8月16日、遼寧省の紅沿河原子力発電所3号機(PWR、111万kW)が同日の午後6時半頃、主要な営業運転開始条件であるフル出力での試運転168時間を達成したと発表した。事業許可やその他一連の手続きと規制当局の承認をもって正式な営業運転を開始する。中国では今年に入って、方家山2号機、陽江2号機、寧徳3号機が相次いで営業運転を開始しており、紅沿河3号機は同国26基目の商業炉となる計算。同炉により、中国の原子力設備は約2,500万kWに到達する。CGNはまた、同炉がCGNの所有・運転する原子炉としては国内の半数を超える14基目になると強調している。紅沿河原子力発電所ではⅠ期工事として100万kW級の第2世代改良型PWR(CPR1000)を4基建設しており、1、2号機は2013年6月と2014年5月にそれぞれ営業運転入り。3号機は2009年3月に本格着工後、今年3月に初併入を果たしていた。また、同4号機も燃料の装荷段階に入っている。さらに、Ⅱ期工事にあたる5、6号機については、これら4基の改良型であるACPR1000を採用し、それぞれ3月29日と7月24日に最初のコンクリート打設が行われた。