中国:海南島の昌江1号機で燃料の初装荷開始
中国核工業集団公司(CNNC)は8月27日、中国南端の海南島にある昌江原子力発電所建設サイトで26日午後2時半から1号機(PWR、65万kW)への燃料初装荷を開始したと発表した(=写真)。燃料装荷の準備と実作業は国家核安全局(NNSA)の代表者監視の下で行われており、121体の燃料すべてを装荷し終えるには2~3日を要する見通し。これにより2010年4月に始まった同炉の建設工事も、正式に運転段階に入る。昌江原子力発電所にはCNNCと華能集団公司が51対49の割合で共同出資しており、1号機に続いて2号機も約半年遅れで着工。両炉とも中国が自主開発した出力65万kWの第2世代設計「CP600」になる。海南島では今年、電力不足に見舞われており、1号機が2016年に運転開始することで、この問題が解消されるとCNNCは期待。また、両炉とも完成した場合、島内の電力需要の30%が賄えるとの見通しを示している。