国際エネルギー機関:F.ビロル首席エコノミストが正式に事務局長就任

2015年9月3日

birol 経済協力開発機構(OECD)の国際エネルギー機関(IEA)は9月1日、トルコ出身のF.ビロル首席エコノミスト(=写真)が正式に事務局長に就任したと発表した。ビロル氏は20年前に事務局入りしたエネルギー経済学者で、国際機関のトップが組織内から選出されたのは異例のこと。IEAの旗艦刊行物である「世界エネルギー見通し(WEO)」の編集責任者を務めたほか、産業界と政策当局者の協力促進協議の場であるIEAエネルギー事業審議会を創設するなどの実績が認められ、今年2月に理事会が全会一致で次期事務局長に指名していた。

 ビロル氏はこれまで、様々な国の政府や産業界および学会から多くの賞を授与されただけでなく、米国の経済誌「フォーブス」からは2009年、「世界のエネルギー・シーンで最も影響力のある7人」の1人として、米国のB.オバマ大統領やロシアのV.プーチン首相(当時)、中国の温家宝首相(当時)とともに選ばれている。