中国:CGNの陽江3とCNNCの昌江1が相次いで初臨界達成
中国で建設中の原子炉2基が今週、相次いで初臨界を達成した。1つは広東省にある中国広核集団有限公司(CGN)の陽江原子力発電所3号機(PWR、108万kW)で、10月11日午前8時直前のことだった。もう1つは海南島にある中国核工業集団公司(CNNC)の昌江原子力発電所1号機(PWR、65万kW)で、同月12日の午前3時半過ぎに初めて臨界条件に達した。どちらもフランスの技術をベースにCGNとCNNCが独自に開発した原子炉で、陽江3号機は第2世代改良型の「CPR1000」設計。昌江1号機は第2世代の「CP600」設計を採用している。2010年に本格着工した両炉はようやく運転段階に移行。今後は、システムや機器の試運転作業を行いつつ、送電網への接続を目指すことになる。中国では今年2月から3月にかけて、CNNCの方家山2号機、CGNの陽江2号機、寧徳3号機、紅沿河3号機が営業運転を開始した。また、CNNCの福清2号機が7月に初臨界を達成。CGNも4月に紅沿河4号機で燃料装荷前の温態機能試験、9月に防城港1号機で燃料の初装荷を実施するなど、2009年と2010年に着工したこれらの原子炉の建設作業は、完成に向けて佳境を迎えている。