中国:CGNの防城港1号機が初臨界達成、寧徳4号機は温態機能試験を開始
中国核工業集団公司(CNNC)傘下の核工業二三建設公司は10月15日、中国広核集団有限公司(CGN)が広西省で建設している防城港原子力発電所1号機(PWR、108万kW)が13日の午後2時過ぎに初臨界を達成したと発表した。2010年7月に着工した同炉では、今年9月に157体の燃料集合体を初装荷していた。
同サイトでは現在、同じⅠ期工事として2号機の建設も進展中。どちらも第2世代改良型の「CPR1000」となるが、Ⅱ期工事の3、4号機については、CGNと中国核工業集団公司(CNNC)双方の第3世代設計を融合して開発した輸出用設計「華龍一号」となることが決定している。
なお、二三建設公司は同じ日、CGNが福建省で建設中の寧徳原子力発電所4号機(PWR、108万kW)で12日から1次系の温態機能試験を開始したことも発表した。同炉も防城港1号機と同じく、「CPR1000」設計を採用。2010年9月に本格着工しており、来年にも営業運転を開始すると見られている。
寧徳発電所ではすでに、4号機と同型の1~3号機が営業運転中。5、6号機は防城港Ⅱ期工事と同様、「華龍一号」の採用が決まっており、5号機は2016年前半に本格着工後2021年に運転開始、6号機も2022年の運転開始を目指すとしている。