米国で20年ぶりの新設炉となるワッツバー2で燃料の装荷開始
米国のテネシー峡谷開発公社(TVA)は12月5日、インターネット上のSNS「Twitter」にワッツバー原子力発電所2号機(PWR、120万kW)で新燃料の集合体193体の装荷作業が始まったと発表した(=写真)。同炉は1996年に同1号機が営業運転を開始して以来、米国では20年ぶりという新規の原子炉。燃料装荷作業は14日の週の前半にも終わる模様で、TVAでは2016年初頭にも営業運転を開始できるとの見通しを示している。1970年代に着工した同炉の建設工事は1985年に一旦停止しており、TVAは2008年に作業を再開。同炉の建設は建設・運転一括認可(COL)を必要としない、古い許認可システムに従って行われており、TVAは今年10月に米原子力規制委員会(NRC)から運転許可を取得していた。燃料装荷後は初臨界達成を目指し、低出力による試運転を経て送電網に接続、定格まで徐々に出力を上げていく段取りとなっている。