トルコのアックユ2号機建設でロスアトム社が本格着工許可を取得
ロシア国営のタス通信は9月7日、トルコ初の原子力発電設備となる「アックユ発電所」を建設しているロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社が、トルコの規制当局から2号機(PWR、120万kW)の本格着工許可を取得したと報じた。
地中海沿岸の同サイトでは現在、1号機の建設工事が2018年4月から本格的に始まっており、ロスアトム社は同炉の運転開始を2023年に予定。その1年後に運転開始する2号機については、昨年12月に部分的建設許可(LWP)が発給され、ロスアトム社のトルコ子会社「アックユ原子力発電会社(ANPP)」は、原子炉安全系統を除き、すべての建設工事や機器の据え付け作業が可能になっていた。
今回の許可を受けて、ANPP社は初秋までに2号機の原子炉建屋部分で最初の基礎コンクリート打設を実施する計画。また、同3号機のLWPを2020年第1四半期に取得できるよう、規制当局に申請書を近々提出すると見られる。
同発電所では、第3世代+(プラス)の120万kW級ロシア型PWR(VVER)を4基建設するが、4基すべてが完成すれば、年間約350億kWhの電力がトルコ国内に供給される。
(参照資料:タス通信社(ロシア語)、ANPP社の発表資料、原産新聞・海外ニュース、ほか)