米アメレンUE社、キャラウェイ2建設計画を保留 建設中利子の回収が困難に
米国の電力会社であるアメレンUE社は23日、キャラウェイ原子力発電所(=写真)で進めていた原子炉建設計画を一時保留すると発表した。
ミズーリ州を本拠地とするアメレン社は昨年7月、キャラウェイ発電所の既存原子炉に隣接して、160万kW級のアレバ社製US・EPRを一基建設することを想定した建設・運転一括認可(COL)を米原子力規制委員会(NRC)に申請。地元ミズーリ州で審議中の「クリーン・再生可能エネルギー建設法案」に「建設仮勘定(CWIP)」条項が盛り込まれ、新たなプラントの建設期間中に事業者が資金調達コストを顧客から回収できる形で成立するのを待っていた。
しかし、州議会審議の中で同法案の内容が修正され、CWIPが盛り込まれないことが明らかになったことから、このまま建設計画を進めていくと約60億ドルと試算した建設費の調達コストを回収できなくなる可能性が出てきたとしている。