インドに原子力通商団を派遣 米NEI

2009年12月22日

 米原子力エネルギー協会(NEI)と米印ビジネス評議会(USIBC)は12月6日から11日までの日程で、米国原子力企業による通商代表団をインドへ派遣した。
 これとほとんど同時期、インドのM・シン首相はロシアを訪れ、インドでの原子力発電所の建設拡大等を目的とした原子力協力協定をロシアと調印しているが、同首相はそれに先立つ11月下旬には米国を訪問。B・オバマ大統領との共同声明の中で、具体的な商取引によって両国の原子力平和利用協力協定を本格的に実行に移したいと宣言している。インドの巨大な原子力市場を巡る各国の受注競争は本格的な段階を迎えつつあるが、原子力供給国グループ(NSG)の対インド禁輸解除に最も貢献した米国には、インドの再処理に対する合意承認や、同国内の原子力損害賠償法整備など未解決の問題が残されており、やや不利な展開となっている。