チアンジュ1のみ運転延長 ベルギー内閣、電源確保で脱原子力を減速

2012年7月13日

ベルギー内閣は4日、2015年に閉鎖予定だった比較的古い原子炉3基のうち、チアンジュ1号機のみ運転期間を10年延長する判断を下した。残りの2基は予定通り閉鎖する方針で、事業者は09年に政府と交わした覚書どおり、3基すべてで運転延長を認めるべきだと抗議している。福島事故に伴い、政府は推進傾向にあった原子力政策から脱原子力に逆戻りする方針を打ち出したものの、総発電量の約半分を賄う原子力の代替電源確保に苦慮。現実的な課題に直面し、方針が二転三転している実情が露呈した形だ。


<後略>


100万kW級PWRが3基稼動するチアンジュ原発

チアンジュ1のみ運転延長 ベルギー内閣、電源確保で脱原子力を減速