カナダ・オンタリオ州がダーリントン計画を一時中断
カナダのオンタリオ州政府は6月29日、ダーリントン原子力発電所サイトで進めているリプレース用原子炉二基の建設計画で、原子炉機器調達のための設計提案(RFP)手続きを一時中断すると発表した。
仏アレバ社、カナダ原子力公社(AECL)、ウェスチングハウス(WH)社を招待し、今年2月末までに提案書を受理していた。三社の提案書を注意深く評価した結果、州政府の目的と要求事項を満たしていたのはAECLによる提案のみだったとしている。しかし、同公社はカナダ政府が原子炉事業部門の一部売却を検討するなど、将来像が不確定であるほか、設定価格が高いこともあり、同州は暫時、手続きの中断を決めたとしている。