新規原子炉建設計画で フィンランドの原子力規制当局 フェンノボイマ社を「有資格」と裁定
フィンランド放射線・原子力安全庁(STUK)は10月20日、フェンノボイマ社の新規原子炉建設計画について事前評価した結果、「原子力法に従い安全に原子炉を建設する資格を有している」との裁定を下した。
フィンランドの電力コンソーシアムであるフェンノボイマ社は今年1月、新規原子力発電所建設に関する原則決定(DIP)を政府に申請。2012年頃に着工、18?20年頃の営業運転開始を目指している。STUKは、この計画全般に関する安全性――特に立地候補地、原子炉の候補設計、および原子炉を建設する上での同社の資質など――について事前審査を実施していたもので、同日、こうした評価結果を雇用経済省に報告している。
STUKによると、フェンノボイマ社が立地候補地としているピュハヨキ、ルオツィンピュフター、およびシモの三地点はいずれも原子炉の建設に適している。三地点それぞれに利点と不利点があることから、STUKとしての選好順序はつけない。
(写真は、ABWRをシモに建設した完成予想図)