英政府、国家政策声明書案を公表 新規建設で10候補地
英国・エネルギー気候変動省(DECC)のE・ミリバンド大臣は9日、10か所の新規原子炉建設候補地リストを盛り込んだエネルギー・インフラに関する国家政策声明書(NPS)案を公表し、来年2月22日までの予定で公開諮問に付した。一般からの意見聴取に続いて議会の精査が完了すれば、政府は来年にも「エネルギーNPS」を正式に承認し、独立の機関として来年3月に新たに設置される基盤施設計画委員会(IPC)が、これに基づいて新規建設計画の申請を1年以内に審査・決定することになる。2018年以降の新規原子炉運開を目指した同国の原子力新設計画は、原子力白書に盛り込まれたスケジュールに従って着実に進展中だが、来年6月には議会の総選挙が予想されることから、産業界ではそれまでにNPSが正式承認されるのは難しいのではとの観測も広がっている。