国際原子力機関(IAEA) 供給保証とイランで決議
国際原子力機関(IAEA)は11月27日の定例理事会(=写真)で2つの決議案――(1)ロシアの低濃縮ウラン(LEU)備蓄をIAEAの仲介により加盟国に供給する構想(2)イランに第2ウラン濃縮工場の建設停止と保障措置協定における義務など、国連安保理決議の遵守を要求??を賛成多数で採択した。
イランの民生用原子炉に対する燃料供給を確約するとともに、同国に国連安保理決議違反を警告し、核兵器開発疑惑が拭い去れない工場建設の即時停止を要求したもので、原子力開発の権利を標榜する同国は濃縮施設をさらに10か所、新設する計画を公表するなど強硬姿勢を強めている。