日台安全セミナー 台湾の原子力発電 計画外 停止削減で高稼働率

2009年12月17日

 原産協会の第24回日台原子力安全セミナーのために名古屋を訪れていた台湾電力公司の黄憲章・副総経理は11月17日、同国の原子力発電の現状と将来展望について講演し、当面は出力向上や運転期間の延長によって既存炉を最大限に活用していくとの方針を明らかにした。
   黄副総経理によると、台湾では2007年のCO2排出量が世界で第22位だったことから、台湾では2017年までにエネルギー利用効率を2%向上、25年までに低炭素電源シェアを40%から55%に拡大??などにより25年の排出量を2000年レベルに抑える方針。原子力に関しては、過去4?5年の平均設備利用率が約90%と良好である一方、02年に長期的な脱原子力発電政策を取ったことから、新規の建設計画は停滞している。このため、しばらくの間は既存原子炉を?出力向上?運転期間の延長??により最大限に活用するとしている。