アルゼンチンとロシアが合意 新規建設に向け協力強化
アルゼンチンとロシアは15日、原子力の平和利用分野で相互交流を図る合意文書に調印した。
アトーチャ原子力発電所で3号機の建設を検討しているアルゼンチンは、ロシア型PWR(VVER)を建設する可能性調査のための技術情報をロシアと共有するとともに、同計画にアルゼンチン産業界が参画する度合いを定める共同作業グループの設置を目指す。ただし、具体的な建設計画を前提にしたものではないと強調しており、VVERの設計・建設および燃料供給でロシアから協力の準備があることを示す内容だ。具体的な建設仕様や入札については今後、同国政府が決めることになるとしている。
アルゼンチンのフェルナンデス大統領(=右)とロシアのメドベージェフ大統領