UAE 2017年の運開目標 ブラカを候補地に選定
アラブ首長国連邦(UAE)の首長国原子力会社(ENEC)は4月22日、同連邦初の原子力発電所建設候補地として、アブダビ首長国の西部、ルワイスの西南西約53キロメートルに位置するペルシャ湾岸のブラカを選定した。これに伴い、2種類の認可申請書と環境評価を管轄する規制機関に提出しており、サイトとして承認されれば、2017年の初号機運開を目指して作業を進める。
08年半ばに開始したサイト評価で、ENECは国際社会の安全基準に照らして作業を実施。連邦原子力規制庁(FANR)のほか、電力研究所および米原子力規制委員会(NRC)、国際原子力機関(IAEA)のガイダンスに基づいて、地震履歴や人口密集区域からの距離、大量の取水の可能性、既設の送電網との接続、インフラ状況などを鑑みた結果、ブラカの約13平方キロメートルの敷地を選定した。