NPT再検討会議 核保有国が共同声明 イランは米批判

2010年5月18日

核兵器を保有する米露英仏中の5か国は5日、ニューヨークで開催されていた核不拡散条約(NPT)再検討会議で共同声明を発表した。


米国のオバマ大統領が提唱する「核のない世界」の実現に向け、20項目の新たな取り組み決意を示したもので、イランと北朝鮮の非協力的な態度を名指しで非難。


一方、原子力の平和利用に関しては、あくまでも「すべての加盟国にとって不可分の権利だ」と強調しており、3月に仏国政府がパリで開催した新規導入国に対する協力会議での成果を歓迎。加盟国への核燃料供給を保証するため、3月に国際原子力機関(IAEA)とロシアが合意した国際濃縮ウランセンター構想のさらなる進展を促した。