米FENOC デービスベッセで上蓋交換へ
米国のファースト・エナジー・ニュークリア・オペレーティング社(FENOC)はこのほど、オハイオ州で操業するデービスベッセ原子力発電所(=写真)の圧力容器上蓋を来年秋に前倒しして交換することを決めた。3月に応力腐食割れの見つかった箇所はすでに修理が完了しており、7月から約1年間に限定して運転を再開する。
同発電所は2月末に燃料交換停止に入ったが、3月12日に上蓋の制御棒貫通ノズル69本中24本で小規模の応力腐食割れが発見された。同炉では2002年にも圧力容器上蓋でホウ酸による腐食が発見され、04年に交換したばかり。その際、未完成の発電所から未使用の上蓋を引き取って据え付けたが、炉心の温度上昇に弱い素材で製造されていたことが判明している。